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ヨーロッパ大陸の吟遊詩人たち

ケルト社会と同時期に、中世ヨーロッパ大陸でも吟遊詩人が活躍していました。南フランスではトルバドゥールが愛をテーマにした叙情詩を演奏し、北フランスではトルヴェールが騎士道物語を広めました。ドイツではミンネジンガーが「トリスタンとイゾルデ」や「アーサー王伝説」の宮廷叙事詩を栄えさせ、「ニーベルンゲンの歌」なども取り入れました。
彼ら吟遊詩人は詩人として高い地位にありましたが、それに対して、ハープやその他の楽器を演奏したり、曲芸を行ったりする「旅芸人」はジョングルールと呼ばれ、社会的に低い地位に置かれることが多かったです。
日本で「吟遊詩人」に相当する存在としては「門付け芸人」があり、彼らも多くの場合、社会的に低い地位に置かれていましたが、芸能の発展に貢献しました。ヨーロッパの吟遊詩人と「門付け芸人」には、芸術や表現を通じて文化を支えたという点で共通点があるかもしれません。


  アイリッシュハープを奏でる「吟遊詩人」

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