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アイルランド独立運動と日本の国内事情

アイルランド独立運動は、19世紀から20世紀初頭にかけて、イギリスの支配からの解放を目指した活動でした。この運動は、アイルランドの政治的、社会的、文化的な独立を求めるもので、特にダニエル・オコンネルとチャールズ・スチュワート・パーネルが大きな役割を果たしました。

      Daniel O’Connell     Charles Stewart Parnell(写真提供:岸本年矢氏)

 
ダニエル・オコンネル(1775-1847)はカトリック解放運動を率い、1829年にカトリック教徒救済法を成立させました。彼は「カトリック解放者」として知られ、アイルランド人の権利拡大の道を切り開いた人物です。
同様に、チャールズ・スチュワート・パーネル(1846-1891)は、アイルランド自治法(Home Rule)を求めた運動の中心人物であり、イギリス議会でアイルランドの自治権を獲得するために戦い続けました。パーネルの活動は、アイルランド人にとって希望の象徴であり、彼の言葉や行動は、独立に向けた決意と民族的アイデンティティーの形成に大きく貢献しました。
一方、同時期の日本では、明治維新後、近代国家としての基盤が固められる中で、日清戦争や日露戦争を通じて帝国主義的な国策が進行し、日本の国際的な地位が高まっていました。また、国内では自由民権運動が活発化し、政治的自由や民主主義への要求が高まっていました。
1916年のイースター蜂起は、アイルランド独立運動を加速させ、その後のアイルランド独立戦争(1919-1921)へとつながりました。1921年の英愛条約によりアイルランド自由国が成立し、1949年には完全な独立を果たしました。これらの運動は、オコンネルやパーネルといった人物の影響のもとでアイルランド人の民族意識と独立への強い意志が結実したものだったのです。

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