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さあ、それでは「アイリッシュハープ探求の旅」に出発しましょう。

第1回は古代ハープの歴史と進化です。
ハープの歴史は非常に古く、その起源は紀元前2800年頃に遡ります。メソポタミアの粘土板に描かれた3弦のハープが、現存する最も古いハープの描写です(図1)。ハープはその後、さまざまな形で進化を遂げ、9世紀のユトレヒト詩編には初期の三角形フレームハープが描かれています(図2)。さらに、11世紀以降にはスコットランドやアイルランドの石の彫刻にもハープの姿が見られるようになり(図3)、その形状や装飾は時代とともに変化し、地域ごとに独自の特徴を持つようになりました。現存するアイルランドで最も古いハープの描写は9〜10世紀のもので、石の十字架(ハイクロス)に刻まれています。これらのハイクロスは宗教的な記念碑として建てられ、交差した紋章やケルトの渦模様で美しく飾られ、当時の文化や信仰を象徴しています(図4,5、6)。


古代オリエント地図(兼岩正夫著・高校ベストコース「世界史」学研出版より)

 図1・3弦ハープ         図2・ユトレヒト詩篇      図3・石の彫刻

  図4・石の十字架     図5・ハイクロスに描かれたケルトの模様

  図6・アイルランドとハイクロス(ケルトの十字架)遺跡地図

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