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古代オリエントの音楽文化と楽器の発展

シルクロードの音楽のルーツは、古代オリエントのメソポタミア文明にまで遡ります。

古代オリエント地図(兼岩正夫著・高校ベストコース「世界史」学研出版より)

 
ウルク第四期(前3000年頃)の粘土板に記された絵文字の一つは、明らかに楽器を表しています。それは、いわゆる弓形ハープ(竪琴)です。弓形ハープは、図像資料からわかる限り、最古の弦鳴楽器の一つとされています。この楽器は、当時の円筒印章や奉納板にしばしば描かれており、楽器だけでなく奏者も一緒に描かれているため、ハープがどのように演奏されていたかもわかるのです。
シュメールの楽器は、初期王朝時代のウルの王墓(前2500年頃)から実物が出土しており、図像だけで想像するよりも、確かなことが多くわかります。ウルの王墓から出土した弓形ハープの残欠が復元されており、ハープが単なる楽器ではなく、祭祀のための重要な道具であったと考えられています。

弓形ハープB.C3000         ウル王墓出土・復元弓形ハープB.C2500
写真:Roslyn Rensch著「THE HARP」PLATE3,4より PEAEGER PUBLISHERS
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