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正倉院と箜篌(くご)

日本の奈良にある正倉院には、シルクロードを経て伝わった多くの楽器が収蔵されています。その中でも特に注目されるのが「箜篌(くご)」です。

箜篌(正倉院復元楽器)・劉宏軍監修制作

箜篌には、竪箜篌、鳳首箜篌、臥箜篌の三種類があり、日本へは竪箜篌と臥箜篌が飛鳥時代のころに伝来しました。竪箜篌は百済から伝来したため百済琴とも呼ばれました。
百済琴と呼ばれた竪箜篌は、朝鮮半島三国楽の百済楽に用いられる一方、唐楽でも用いられました。正倉院に伝存する箜篌は唐楽用と推定されています。箜篌は両型(竪箜篌・臥箜篌)とも日本に定着せず、平安中期以降には用いられなくなりました。

竪箜篌(たてくご):鋭角ハープ状の楽器で、古代アッシリアからシルクロードを経て日本に伝わりました。
鳳首箜篌(ほうしゅくご):インドに起源を持つ弓形ハープです。
臥箜篌(がくご):中国で発展した琴状の弦楽器です。

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